劇団フルタ丸『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』観劇:演劇を後から思い出すということ

 もう先週の話になってしまいましたが、劇団フルタ丸の第24回公演の『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』を観てきました。しかも、なんと千秋楽!

 今まではチャンレンジング興行ということで、舞台が動いたり1人2役だったり……とこんな言葉だけで表せるほど単純ではなかったのですが。今回は劇団員の方々だけの公演で大きな仕掛けはありませんでしたが、“素のフルタ丸”を観た気がしました。

 さて。今回印象的だったのは劇の内容だけではありません。今回は公演後にパンフレットを購入しました。パンフというと、映画などではよく買いますが演劇の公演では初めてです。これを買うきっかけになったのは「家に帰ってゆっくり舞台内容を思い出そう」とふと思ったからです。

 演劇は誰かと一緒に観たのであれば、その後の食事(飲み会)などで「劇のどこそこがよかった」とか「自分ならこうしてみたい」だとか。お酒や食べもの片手に感想を交換するのも、ひとつの醍醐味です。そして、家に帰った後、再度「ああやっぱりよかったな」と思い返すことができると思います。そして、DMやホームページのお知らせなどで新しい公演を知ったとき、「以前、あそこがよかったから次も楽しみ」と少し思い出します。

 まあ、上に書いたのは自分の場合で、人それぞれだとは思います。ですが、パンフレットによって家に帰ってからの思い返し、本棚などを整理したときのふとした瞬間など、演劇の内容を思い出すきっかけが増える気がします。

 そんなことを期待してパンフレットを買ったわけですが、内容も非常によかったです。読み応え、というほど文量が多いわけではありませんが、劇の内容の補足的なものだったり、さながら自分が劇団のみなさんといっしょにいるかのような気分にさせられました。

 演劇のパンフ、もしまた見かけたら買ってみたいと思います。自分でもこんな冊子作ってみたいですし。

1506-Furutamaru

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劇団フルタ丸十周年記念公演『うつくしい革命』観劇


 遅くなりましたが、フルタ丸さんの十周年記念公演『うつくしい革命』を観てきました。今回の場所は下北沢『劇』小劇場でした。第15回公演『バラシて終わりと思うなよ』と同じ場所です。

[googlemap lat=”35.661615″ lng=”139.669074″ align=”undefined” width=”500px” height=”200px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都世田谷区北沢2丁目6−6[/googlemap]

 今回もすごく楽しかったです。“演じることを禁じられた街”という、また突飛な街でのお話で、始終笑い転げながら、でも時にはシリアスに進行していきました。

 ラストは、納得のいく感動の結末。一緒に行った先輩とは、「●●な展開にならなくて良かったね!」と、話したものです。

 今回は10周年記念ということで特別だと思うのですが、それにしても公演を重ねるごとに役者の方が増えています。人数の多い劇は、ひとりひとりのキャラクターとしての立ち位置が非常に難しいと思いますが、それぞれ個性的で面白い方ばかり。改めて、みなさんの実力を思い知りました。

 DVD化の予定&新宿公演『ひとりごとターミナル』の再演があるようなので、今年のフルタ丸からはまだまだ目が離せません。

 あらためまして、10周年おめでとうございます。

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劇団フルタ丸第18回公演『オマエの時間くれよ』観劇

 昨日5月15日(火)に無事千秋楽を迎えた劇団フルタ丸の『オマエの時間くれよ』を見てきました。場所は下北沢シアター711。下北沢には何回か観劇に来ていますが、この会場は初めてでした。

[googlemap lat=”35.662557″ lng=”139.67032″ align=”undefined” width=”450px” height=”300px” zoom=”18″ type=”G_NORMAL_MAP”]東京都世田谷区北沢1丁目45−15[/googlemap]

 フルタ丸さんの公演は確か通算5〜6回目くらいだったと思うのですが、とうとうアンケートの「見たことある公演は?」の欄を全部埋められるレベルになりました。次回からは「それ以前の公演」にもチェックを入れられるようになります。

 感想はというと、今回はとても複雑なお話でした。時間をテーマにしたSFものと思いきや、孫請けの零細企業の様子やその新人の心理描写も含まれ、現実とフィクションが良い具合に入り交じった感じ。

 ただ、どちらの側面にもテーマとして「時間とは?」とか「時間の価値って?」といったテーマがあり、うーんと考えさせられ、そして考えていたら劇中でストレートな答えをもらえたような気がします。

 特に心に残ったのは、集団のひとつの歯車になろうという決意を表した台詞。自分にはそう思える集団が複数あり、また今のように新しい場所で新しいことをやりはじめることに不安を感じていたので、余計に感情移入ができました。

 また、今回はフルタ丸初のトークイベントを実施。『演劇ぶっく』の副編集長の方と主宰のフルタジュンさんが舞台にあがりました。ここでしか聞けない裏話などを聞けたので、次回もこういう機会を設けてくれることを祈っています。

 フルタ丸の今度の公演は8月31日から9月9日にある第19回公演。この第19回公演がフルタ丸の10周年記念公演にあたるそうです。今度もすごく楽しみです。

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劇団フルタ丸第17回公演『12月26日』観劇

僕にとって、すっかり
「半年に1回のお楽しみ!!」と化した
劇団フルタ丸さんの第17回公演『12月26日』に
クリスマス・イヴに行って参りました。

劇団フルタ丸 公式ホームページ
http://furutamaru.com/

フルタ丸さんとの出会いは大学1年生の頃、
先輩が下北沢の本多劇場グループのチケットプレゼントで、
フルタ丸さんの『LOVE LETTER』のペアチケットを当てて、
幸いなことに誘ってくれたのがきっかけです。

そして、先輩共々、フルタ丸さんの作品の虜になり、
『LOVE LETTER』以降の公演は毎回一緒に観に行っています。

下北沢のラーメン屋で腹ごしらえをしてから、
公演をワクワクしながら観に行くのが、
毎回「贅沢だなぁ」と思って足を運んでいます。

さて、本編の感想ですが。

今回も今回で腹を抱えずにはいられない細かなネタ、
最後にはちゃんとハッピーエンド。
正真正銘、いつも楽しみにしているフルタ丸の公演でした。

前回の本公演で、
物語だけでなく照明など色々な側面から感想を述べましたが、
今回も様々な仕掛けが役者の演技だけでなく、
舞台上に所狭しと散りばめられており、
役者・スタッフみなさんで、創意工夫をしているんだなと実感しました。

特に、
公式のブログの公演終了の写真に写っていますが、
舞台上にカレンダーがあって、
物語が進み、暗転や薄暗転中に日付部分が光るギミックは、
最初のうちは大した演出には見えませんでしたが、
あとから12月26日が近づくうちに、
舞台全体がドキドキしてくる要因になっているように感じました。

観終わる頃には、
自分も「クリスマス」っていう行事を少し見直したいな、と思うようになりました。

次回も楽しみです!

9/11 フルタ丸特別公演「素人のスペクタクル」観劇

久々の観劇!
調べてみたら、カリメロの7月公演以来の観劇でした!
(今までの感想はコチラから見れます。。)

今回もフルタ丸さんの公演にお邪魔してきました。

フルタ丸 公式ホームページ
http://furutamaru.com/

今回行われた「素人のスペクタクル」は
もともと3月27日に行われるはずだったのですが、
半年前の地震の影響で、延期となったものです。

レディオ湘南の「らぶ&MUSIC」が主催、
そして音楽を「Bluestone」が担当になっていて、
見応えだけではなく、聴き応えもある作品でした。

もちろんフルタ丸さんらしい、
油断しているときにやってくる笑いの要素は健全でした。

それにプラスで、
今回はすごく寂しくなる作中の曲で、ちょっとウルッときたり。

本当に楽しい時間を過ごしました。
次回の定期公演も楽しみです!

フルタ丸第16回公演「ゴールテープ」観劇

今回もフルタ丸さんの公演に下北沢へ行きました!

第16回公演『ゴールテープ』です。

劇団フルタ丸
http://www.furutamaru.com/

すごく良くて、
いつもながら「真似したい!」と思うところがたくさんあったので、
それぞれの分野に分けて感想を書いてみる。

ネタバレ注意!!
続きを読む フルタ丸第16回公演「ゴールテープ」観劇

12月観劇「ひとりごとターミナル」「サンタクロースが歌ってくれた」

クリスマスが近づいてくる!
ってことはみんな忘れてないかい?
年末も近づいているんだよ!

日本ではメリークリスマス!ってばっかいってるけど、
本場アメリカのクリスマスカードにはよく

「Merry Christmas and A Happy New Year」

って、同時に新年もお祝いしちゃってるよ!!

なんて。
あってるか分からない知識で突っ込んでみたり。

ともかく。

今のところ12月も2本、劇を観に行きました!
どちらもめちゃくちゃおもしろかったのでご紹介。

まずは、12月11日土曜日に行った、
劇団フルタ丸さんの「ひとりごとターミナル」

フルタ丸さんの劇はいつみても面白い。
いつみても面白いから、かなり楽しみにしていっても期待を裏切られない。

全体のストーリー、話のテンポ、台詞の間、
そこここに粋な笑いが入っているような。

今回は深夜バスのターミナルで偶然であった5人の物語だった。
5人と言っても僕らが通学時の電車を待っているように、
ただ顔を合わせ、ただ同じいる場所にいるだけだったのに、
5人はひとりごとから、どんどんひとりじゃなくなっていく。

終盤の明らかに話しかけているのに独り言風に
物語が進んでいく様は、めちゃくちゃやってみたくなった。

次は3月(?)に特別公演があるらしいので、そちらも是非観に行きたい。

劇団フルタ丸 公式サイト
http://furutamaru.com/

続いて、
15日水曜日に観に行った劇
演劇集団キャラメルボックスさんの「サンタクロースが歌ってくれた」

紹介するのもおこがましいくらい、有名なキャラメルボックス。
実は自分はキャラメルボックスさんの公演はこれが初めてだったりする。
今回は大学の友人に誘われて、カリメロ2年の何人かで行ってきました。

題名から、サンタクロースが出てきて、
子供にプレゼントをどーとかで、トナカイとかソリとかがなんとかかんとかで、
もっとクリスマスっぽいお話だと思っていましたが、
いい意味で裏切られました。

観た感想としては、やっぱりプロのお芝居は違う。チケットの値段も。
僕はあんまり高すぎる劇を金銭的な意味も含めて観たくない。
何故なら、すごく「演劇」を遠くに感じてしまうから。

でも、やっぱり井の中の蛙にならないようにするには、
届かないくらい高い場所があることを知らないと、
結局は自己満足になるような気がして、たまーに観ることにしてます。

そんな心境の中、面白いと感じた。
舞台小屋でやるようなものとは、自分の中では別格と感じる面白さがやっぱりあった。

自分の中で、まだ何も出来てないときは、
好き嫌いせずに、なんでも観なくちゃいけないな、と思った。

ちなみに、出演していた上川隆也さんがかっこよかった。
僕は今はあまりテレビを見ないので、調べたら
小学生~中学生の頃はまってた「白い巨塔」の原告側の弁護士役の人でしたw

演劇集団キャラメルボックス 公式ホームページ
http://www.caramelbox.com/

今年はこれで見納めかなー
来年も面白い劇に出会えますように。

追記

池袋の牛乳バーなる怪しい(怪しくない)お店にて購入。
テトラ牛乳っていーものです。
強く掴むと出てきます。