『青い宇宙の冒険』

作家の小松左京といえば、やはり一番有名なのは『日本沈没』だろうか。
いや、ひねくれた人は『日本以外全部沈没』と言うかもしれないが、それは筒井さんのパロディなので。

いきなりなんだ、というと。

asahi.com(朝日新聞社):小松左京さんが死去 「日本沈没」「復活の日」 – おくやみ・訃報
http://www.asahi.com/obituaries/update/0728/OSK201107280178.html

その小松左京さんが一昨日2011年7月26日に亡くなられた。

熱狂的なファン!というわけではないけれど、
小松左京さんの作品には思い出があります。

自分にとって、読書は大切な趣味の一つです。

現代文学、近代文学、エッセイ、フィクション、
古典以外は好き嫌いなく、意識せずに読んでいることが多い。
それは小学校の頃からそんな調子だったと思います。

といっても、やはりその時の自分の中での「流行」というのはあって、
ちょうど中学の時に、小松左京さんの「さよならジュピター」などのSFにはまったのを今でも覚えています。

「さよならジュピター」は中身の濃い、ハードなSFですが、
その頃最も好きだったのはSFというよりも「ジュブナイル」に分類されるものだったのかもしれないです。
このジュブナイルに代表されるのは、眉村卓著の「謎の転校生」「ねじれた町」「ねらわれた学園」などで、今でもわくわくするような内容です。

今回タイトルに挙げた『青い宇宙の冒険』は小松左京著のジュブナイル。

普通の日常から、ほんの些細な謎ときっかけで、
主人公は宇宙規模の活躍をし、何もなかったかのように日常に戻る。
けれど、主人公はその希有な経験によって一段と成長している。
という、ジュブナイルの特徴的な展開が、小松左京作品らしく綿密に描かれています。

僕が手にしたのは講談社の児童書文庫シリーズ「青い鳥文庫」のSFものを取り扱った「青い鳥文庫fシリーズ」のものでしたので、小学生にも読める文体で書かれています。

大学生になった今。
ちょっと昔を懐かしむ感じで、また読んでみたいと思います。

皆様も是非、この機会に是非読んでみて下さい。

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