スティーブ・ジョブズ〈1〉を電子書籍で読んで

 伝記『スティーブ・ジョブズ』を結構前に読み終わっていたので、リーダーであるKinoppyの感想と共にお届けします。

伝記ってジャンル

 まず、驚きなのがこれは伝記本であるということ。自分は伝記本というと、小学校の頃図書室にこもって野口英世やエジソンの伝記を読みふけっていた思い出がある。これは個人的な見解だけども伝記本というジャンルはあまり人気ではなく、小学生の読書感想文の定番なのかな、と言った具合。

 だが、日本では売上げ100万部を超えた。それほど、スティーブ・ジョブズという人物はホットな人間だったのだと思う。また、各メディアでもかなり大きく伝えられたし、名前を聞いたことのなかった人も興味本位で買ったのかも知れない。そんな売れ方のする伝記本というのは珍しいな、と思った。

 内容も伝記にしてはアトラクション的だった気がする。休まることなく次から次へと新しい出来事が起きていく。前述の野口英世やエジソンの伝記と比べて時代背景も全く違うから、「伝記が苦手」という人でも読めるかも知れない。自分もそうだが、あまり遠すぎる時代の話は実感がわかなかったり、名前や用語が覚えられなくて読む気がくなくなる。カタカナやPC用語にアレルギーがなければスイスイ読めると思う。

自分にとって初の電子書籍

 本作が自分にとって初めての電子書籍購入となった。というか、この本が出てそうしようと決めてた。別に大ファンというわけではないけど、スティーブ・ジョブズの伝記を彼の愛した端末で買うというのが儀式的で面白いと思ったからだ。

 便利さを語る前に、自分の電子書籍に対する意見を述べておきたいと思う。自分は電子書籍も紙の書籍もどっちも出来ればいいと思ってる。小説や雑誌はやはり紙で買いたい。雑誌は紙の方が全体を見られて便利。小説はスマホで見るには画面に表示できる文章量が限られ、タブレットだとそもそも小説より重い。では、どのような場合電子書籍が最適なのか。

 つまり、この本のようなハードカバーで通勤通学時に持ち歩くには重すぎる本の時に最適だと思う。もちろん小説と同じように表示する文章量に問題があるし、ディスプレイを長時間見るというのはあまりリラックスできるものじゃない。けれど、そんなことに目をつぶれるぐらいの利点があった。

 まずは、重くない、かさばらないという点。次に、どの端末でも書籍自体はもちろんのことしおりなどを共有できるという点。自分のように通勤通学時に読書をするという人にかなりオススメしたい。教科書や会社の書類でただでさえ重い鞄を、さらに重くしなくてすむ。しおりや再ダウンロードの規約は電子書籍取り扱いストアーによって異なるが、Kinoppyはその点は合格だった。紀伊國屋ポイントにも対応しているのがまた嬉しい。

 電子書籍は書籍より安くしろという議論があると思うが、このような利点があるのなら紙の書籍と同額払ってもいいなと思う。問題は実際原価はいくらなんだということより、自分にとってその価値がそのアプリや本にあるのかということだ。無料版などで体験して自分の生活スタイルと一度照らし合わせて考えてみてはいかがだろう。

●関連サイト
『スティーブ・ジョブズ』講談社公式ページ

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『スティーブ・ジョブズ』
●Kodansha Ltd.
バージョン:1.3
App Store価格:無料
(アプリ内課金で1巻2巻それぞれ1900円)
スティーブ・ジョブズ - Kodansha Ltd.

『紀伊國屋書店Kinoppy』
●Kinokuniya Co.Ltd.
バージョン:1.1.2
価格:無料
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